「薄明の彼方へ」作・谷口由佳

【主宰/作演出】2018.5/25~5/27@アートスタジオ

自劇団の第二回公演。2018年5月に行った。2018年は明治維新150周年に当たる年であることに加えて、同時に一年後の2019年5月、平成から年号が変わる。”時代の境目”そんなキーワードがよぎり、江戸の終わりを迎え様々な変化を遂げていく士農工商各身分の登場人物の姿を描いた、ドタバタ時代劇。

古典落語「孝行糖」や「死神」をモチーフに、盲目の噺家・風来という男の語りで話が進行していく。その他にも、親不幸を周りに勧める武家のぼんくら息子・娘を奥州に嫁にやった未亡人・役人をクビになった浪人など個性豊かな面々が住む、貧乏長屋が舞台。そこに訪れたのは、時代遅れの仇討ちを志す武家の娘・一如だった―――。

時代が変わっても、人々の中に残される「弱さ」を描いた。


◎幕落ちや花吹雪、回転舞台など演劇の舞台ならではの演出プランを練り、限られた空間で実現できるかスタッフと相談し、検証を重ねた。

◎下手(舞台に向かって左側)に花道のある歌舞伎の舞台構造、寄席のような座布団式の客席設営のため、日本の古典芸能の作法や空間形式を研究した。

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