「拝啓 空の中より、」作・谷口由佳

【主宰/作演出】20191/11~1/13@新宿at Theatre

とある壁の前でひたすら「待つ」高時給バイトをすることになった主人公・ナオミ。暇を持て余す彼女は、誰もいないのをいいことに、ひとり妄想上の存在・ちゅん(この場に来なかった弟の幻影)と時間をつぶす。二人は壁の向こうへ「一緒に帰る」ことを誓い合って、ここへ来ていた。そこへ突如現れた正体不明の男・ゴトウ。彼は壁の中に置き去りにされた、金品や思い出の品を外に持ち出す「運び屋」なのだった。

日本で再びオリンピックが行われる2XXX年。福島に次いで被爆してしまった都市を覆う「壁」の前で、非日常を待ちわびる少女のお話。

◎「壁」=自然界(放置され自然に飲まれた都市)と人間の生活区域の境目、つまり日常と非日常の境目 としてとらえた舞台構造を舞台スタッフに提案、検討した。

 ➡舞台には小さなベンチと背景に大きな金属の壁のみを配置。


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